お歳暮の出荷が動き出して、年末年始の需要がそこに重なる。食品を扱っていると、一年でいちばん物が動く時期です。そして毎年この時期になると、「置き場所が足りない」というご相談が急に増えます。
厄介なのは、足りないと気づいたときにはもう遅い、という点です。倉庫側も同じ時期に混み合うので、11月に電話をいただいても枠が残っていないことがあります。だからこそ、まだ余裕のある夏のうちに、置き場所の見通しだけでも立てておく意味があります。
逆算すると、決めるべき順番が見えてきます
「いつまでに動けばいいのか」は、初回の搬入日から逆に数えていくと整理しやすくなります。
初回搬入から逆算する流れ
- 初回搬入:ここが基準になります。年末商戦なら11月下旬から12月上旬が多いところです
- その手前:温度帯・荷姿・出荷方法のすり合わせ。ここで詰まると搬入がずれます
- さらに手前:必要なら少量での試験搬入。実際に置いてみないと分からないことがあります
- いちばん手前:倉庫への相談と見積り。枠の確保はこの段階です
この流れを踏むと、相談から搬入まで一か月前後は見ておきたいところです。もちろんもっと短い期間で動いたこともありますが、余裕があるほど選択肢は増えます。
「自社の冷凍庫でなんとかなる」が崩れるとき
ご相談で多いのが、普段は自社の冷凍設備で回せているケースです。年間を通せば足りている。ただ、繁忙期の一時期だけ、在庫の山が設備の容量を超える。
このときに全量を外部へ移す必要はありません。あふれる分だけ、期間を限って預ける、という考え方で足ります。マクティスへのご相談でも、こうした「はみ出した分の置き場所」としての使い方は珍しくありません。
温度帯が混ざるときは、早めに伝えてください
年末の商材は、冷凍と冷蔵、それに常温のものが同時に動くことがよくあります。ギフトセットなら、なおさら混ざります。
温度帯ごとに預け先を分けると、出荷のときにそれぞれから取り寄せて組み合わせる手間が発生します。当社は冷凍(−25℃前後)、冷蔵・チルド(−5〜+10℃)、常温の3温度帯を扱っており、まとめてお預かりできます。詳しくは「冷蔵倉庫と冷凍倉庫はどう違うのか」もあわせてご覧ください。
熨斗やギフト包装が入るなら、その分の時間も見ておく
お歳暮の商材だと、熨斗がけや包装が出荷作業に加わります。これは箱を詰めるだけの出荷とは、かかる時間がまったく違います。1件あたりの手数が増えるので、ピーク時の処理能力を見誤りやすいところです。
熨斗がけを含む繁忙期の出荷については「お歳暮ギフトの熨斗・包装対応の事例」もご覧ください。当社では熨斗がけ・ギフト包装もお引き受けしていますが、どんな仕様にするか、いつから何件くらい出るのか、この2点を先に共有いただけると、体制の組み方が具体的になります。
量が少なくても、相談だけ先にしてください
「まだ数十箱の規模だから、倉庫に頼むほどではない」と考えて連絡をためらう方が多いのですが、当社は段ボール1箱からお預かりしています。少ないから断る、ということはありません。
むしろ繁忙期に関しては、量の多寡より、いつ相談したかのほうが効いてきます。数量の見込みが幅のある状態でも構いませんので、この時期のうちに一度お声がけください。
よくある質問
年末の繁忙期に向けて、いつ頃までに倉庫を決めておくべきですか?
A. 商品や販路によって差はありますが、初回の搬入から逆算して考えると分かりやすくなります。搬入の前には温度帯・荷姿・出荷方法のすり合わせと、必要に応じて小ロットでの試験搬入が入ります。ここに数週間から一か月程度を見ておくと、想定外が起きても立て直せます。年末の出荷開始が11月下旬から12月なら、9月から10月にかけてご相談いただくケースが多いです。
繁忙期の期間だけ、一時的に預けることはできますか?
A. できます。月極の長期契約が前提ではありません。お歳暮の時期だけ、催事の前後だけ、自社の冷凍設備が満杯の間だけ、といった期間を限定したお預かりにも対応しています。期間と数量の見込みをお伝えいただければ、その条件でお見積りします。
数量がまだ確定していない段階でも相談できますか?
A. 問題ありません。むしろ数量が固まってからでは、繁忙期は倉庫側の枠が埋まっていることがあります。見込みの幅でお伝えいただければ、その範囲で置き場所の押さえ方をご提案します。段ボール1箱からお預かりしているので、見込みより少なくなった場合でも、その量に応じてお預かりできます。
