食品を倉庫に預けるとき、在庫の数を合わせることと同じくらい大事なのが、賞味期限や製造ロットごとに分けて管理することです。同じ商品でも、つくった日が違えば期限が違います。どれから出すかを決めておかないと、期限の近いものが倉庫に残ったり、取引先の求める期限を満たさないものを出してしまったりします。
この記事では、賞味期限とロットの管理を倉庫に任せるときに、先に倉庫と決めておきたいことを書きます。
まず決めるのは、どの順番で出すか
よく使われるのは、先に入れたものから先に出す「先入れ先出し」という方法と、期限が先に来るものから出すという方法です。どちらも、古いものを倉庫に残さないための考え方です。
ただし、入れた順番と期限の順番が一致しないことがあります。あとから入れたロットのほうが期限が早い、ということも起こりえます。その場合に、入れた順で出すのか、期限の早い順で出すのかを決めておく必要があります。食品では期限の早い順で出すことが多いですが、商品ごとに決めておきます。
出してはいけない期限を、数字で決めておく
取引先によっては、「期限まで何日以上残っているものでないと受け取れない」という決まりがあります。通販でも、お客様の手元で期限がすぐ切れてしまうものは送りたくないはずです。
倉庫と共有しておきたいルール
- 出荷の順番:入れた順か、期限の早い順か
- 出荷できる残り日数:期限まで何日を切ったものは出さないか。取引先ごとに違うならその内訳
- 出せなくなった在庫の扱い:引き取るのか、知らせてもらって判断するのか
- ロットの記録:どの注文にどのロットを出したかを、あとから追えるようにするか
最後のロットの記録は、万が一、特定のロットに問題が見つかったときに、どこに出荷したかをたどるために役立ちます。必要な範囲は商品や取引先によって違うので、最初に話しておくと安心です。
入庫のときの表示を揃えておく
倉庫がロットや期限を正しく管理するには、入庫のときに、箱や商品のどこを見れば期限やロットが分かるかが揃っている必要があります。箱ごとに表示の位置が違ったり、手書きと印字が混ざっていたりすると、確認に時間がかかり、読み間違いも起こりやすくなります。
箱の外側に期限とロットを分かる形で書いておく、同じロットはまとめて納める、といった準備を自社側でしておくと、倉庫での管理がずれにくくなります。在庫がずれる原因については「冷凍倉庫の現場で、デジタルとAIをどう使っているか」でも触れました。
マクティスでの管理
マクティスでは、お預かりした商品ごとに在庫数・賞味期限・製造ロットを管理しています。出荷の順番や、出荷できる残り日数のルールは、商品や取引先の条件をうかがって決めていきます。
在庫が合わない状態から管理の流れを見直した例は「在庫差異の改善と体制づくりの事例」に、倉庫を比べるときの見どころは「冷凍・冷蔵の商品を預ける倉庫は、どこを見て選べばいいのか」にまとめています。
よくある質問
倉庫では、賞味期限の早いものから出荷してもらえますか?
A. 出荷の順番は事前に決めておきます。入れた順で出すのか、期限の早い順で出すのかを商品ごとに決めて倉庫と共有することで、期限の近いものが残ることを防ぎます。マクティスでは、商品や取引先の条件をうかがってルールを決めていきます。
期限まで日数が少ない商品を出荷しないようにできますか?
A. 期限まで何日を切ったものは出さないかを、事前にルールとして決めておきます。具体的な日数は、商品と取引先の条件をうかがって決めます。出せなくなった在庫を引き取るのか、知らせてから判断するのかもあわせて決めておきます。
ロットごとの出荷先を、あとから確認できるようにしたいのですが。
A. どの範囲まで記録するかを、最初に決めておく必要があります。どの注文にどのロットを出したかを追えるようにしておくと、特定のロットに問題が見つかったときに出荷先をたどれます。必要な範囲は商品と取引先によって違うため、条件をうかがってご相談します。
