食品ECの物流を倉庫に任せようとするとき、まず比べたくなるのは保管料です。ただ、実際に運用が始まってから効いてくるのは、何時までに入った注文を、その日のうちに出荷できるかという締め時間のほうだったりします。
締め時間は、お客様に届く日、お届け日についての問い合わせの数、そして自社で決めているお届けの約束に直接つながります。この記事では、締め時間から逆算して倉庫を確かめる考え方を書きます。
締め時間で、お届け日が一日ずれる
たとえば、昼までの注文をその日に出せる倉庫と、前日までの注文しか当日に出せない倉庫では、同じ日に注文したお客様に届く日が一日ずれることがあります。冷凍の商品を運送会社の冷凍便で送る場合は、運送会社が荷物を引き取りに来る時間も締め時間に関わってきます。
ショップのページに「何日以内に発送」と書いている場合は、その約束が倉庫の締め時間で守れるかを確かめておく必要があります。注文が集中する曜日や時間帯があるなら、その時間帯の注文がいつ出荷されるかも見ておきます。
倉庫に確認しておきたい四つのこと
締め時間まわりで確認しておきたいこと
- 当日出荷の締め時間:何時までに出荷の指示が届けば、その日に出せるか
- 出荷指示の受け渡し方:受注データをどの形で、何時ごろ、何回渡すか
- 出荷しない日:土日祝日や年末年始の扱い
- 締め時間を過ぎた注文:翌日にまわるのか、別の扱いができるのか
このうち見落としやすいのが、二つ目の出荷指示の受け渡しです。倉庫の締め時間が昼でも、自社で受注を確認して倉庫にデータを渡すのが夕方なら、実際には翌日の出荷になります。倉庫の締め時間と、自社の受注処理の時間は、セットで考える必要があります。
冷凍の商品は、梱包の手間も締め時間に効いてくる
冷凍の商品は、庫内から出してから箱に詰めて運送会社に渡すまでを、溶けない時間のうちに終える必要があります。保冷剤を入れる、温度帯ごとに箱を分ける、ギフト包装をする、といった作業が加わると、そのぶん作業の時間が長くなります。
附帯作業が多い商品ほど、締め時間に余裕を持たせて決めておくと、出荷が立て込んだ日にも崩れにくくなります。年末のように注文が増える時期の考え方は「食品ECの注文が年末に跳ねる。出荷体制はどこから崩れるか」に書きました。
マクティスでの出荷の進め方
マクティスは、冷凍・冷蔵・常温の商品の保管と、EC受注にあわせたピッキング・梱包・発送をお引き受けしています。ギフト包装や熨斗がけ、賞味期限と製造ロットの管理にも対応しています。
締め時間や出荷指示の受け渡し方は、商品の内容、出荷の件数、使う運送会社によって変わるため、条件をうかがって決めていきます。保管と出荷のどこから任せるかは「食品ECの物流、どこまで自社でやってどこから任せるか」を、実際の例は「立ち上げ期の冷凍食品ECの物流代行の事例」をご覧ください。
よくある質問
食品ECの倉庫は、保管料と締め時間のどちらを先に見るべきですか?
A. 両方を見る必要がありますが、締め時間はお客様に届く日やショップに書いているお届けの約束に直接関わるため、早い段階で確認しておくことをおすすめします。倉庫の締め時間と、自社で受注を確認して倉庫に渡す時間はセットで考えます。
締め時間を過ぎた注文はどうなりますか?
A. 倉庫によって扱いが異なります。翌営業日の出荷になることが多いため、出荷しない日とあわせて事前に確認しておくと安心です。
マクティスの出荷の締め時間は何時ですか?
A. 一律では決めていません。商品の内容、出荷の件数、使う運送会社によって変わるため、条件をうかがって決めていきます。
