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冷凍倉庫の坪単価はどう決まるのか。
少量の保管では当てはまらない理由

#坪単価 #費用の考え方 #見積り
冷凍倉庫の床に黄色い線で区切られた区画があり、その一角にパレット1枚分の段ボールだけが置かれて周囲が空いている様子

※画像はイメージです。

倉庫を探している方から「坪単価はいくらですか」と聞かれることがあります。答えにくい質問です。金額を隠しているからではなく、坪単価という数え方が、その方の荷物に当てはまらないことがあるからです。

この記事では、坪単価という単位が何を表しているのか、どういうときに比較の役に立ち、どういうときに実態から離れるのかを整理します。費用が動く要素の全体像については「冷凍倉庫の費用は何で決まるのか」に書きましたので、あわせてご覧ください。

坪単価は「床の面積」と「期間」で数える保管料

坪単価は、庫内の床を何坪使ったかと、それを何日置いたかを掛け合わせて保管料を出す方式の単価です。1坪あたり1か月いくら、という形で示されます。

倉庫の側から見ると、この数え方は理屈が通っています。冷凍設備は決まった広さを冷やし続けるものなので、費用の実態は「どれだけの面積を占有されたか」に近いためです。だから、まとまった量を長く置く荷物には坪単価がよく馴染みます。

ただし、量の数え方は坪建てだけではありません。パレットの枚数で数えるパレット建て、段ボールの箱数で数えるケース建てもあります。期間の数え方にも、月単位で締める方式のほか、月を1日から10日、11日から20日、21日から末日の三つに区切って数える三期制と呼ばれる方式があります。同じ荷物でも、この組み合わせによって金額の出方が変わります

少量では、使っていない床の分まで払う形になりやすい

坪単価が実態から離れるのは、預ける量が少ないときです。

1坪はおよそ畳2枚分です。段ボールを数箱だけ預けたい場合、実際に占有するのはその一部にすぎません。ところが坪建ての見積りでは、最小の区画として1坪から計算されることがあります。すると、使っていない床の分も費用に含まれた金額が出てきます。

「思っていたより高い」と感じる見積りの中には、この構造になっているものが少なくありません。金額そのものが不当なわけではなく、数え方が荷物に合っていないだけです。

量の数え方と、向いている荷物

  • 坪建て:まとまった量を長期で置く荷物。面積で占有するイメージが実態に近い
  • パレット建て:パレット単位で動かす荷物。枚数で数えられるので過不足が出にくい
  • ケース建て:数箱から数十箱の少量。実際に預けた分だけで計算される

マクティスでは段ボール1ケースからお預かりしていますが、これは坪建てを小さく割ったものではなく、ケース単位で数える運用を最初から組んでいるという意味です。少量の相談を受けられるかどうかは、設備の大きさよりも、この数え方を用意しているかどうかで決まります。量が少ないと断られやすい事情については「少量の食材でも福岡の食品倉庫に預けられるのか」に書きました。

坪単価だけを並べても、月額は比べられない

相見積もりを取ったとき、坪単価の数字だけを横に並べて安いほうを選びたくなります。ただ、保管料は費用の一部でしかありません。

荷物を入れるときの入庫料、出すときの出庫料、出荷1件あたりの作業料は、坪単価には含まれていないことがほとんどです。梱包の資材費、送り状の発行、熨斗がけやギフト包装といった附帯作業も別に加算されます。出し入れの多い商材では、こちらのほうが保管料より大きくなることもあります

比べるべきなのは単価ではなく、想定している量と期間で月にいくらになるかという総額です。見積りを依頼するときに、月にどれくらい入出庫するかを先に伝えておくと、実態に近い数字が返ってきます。

マクティスの場合

マクティスは料金を公開していません。保管する量、温度帯、出荷の頻度と単位、附帯作業の有無によって費用の構成が変わるため、一律の単価を掲げても実際の請求額と離れてしまうからです。

お見積りの際は、商材が何か、必要な温度帯、おおよその量、預けたい期間、月にどれくらい入出庫するか、出荷先が事業者か個人宅か。この六点をうかがったうえで個別に算出します。すべてが固まっている必要はありません。数量に幅がある場合は、その幅のままお伝えいただければ、その範囲でお見積りします。

なお、お預かりの対象は事業として扱う商品です。法人の方だけでなく個人事業主の方もご相談いただけますが、ご家庭の家財や引越し荷物のお預かりは行っておりません。この線引きは「冷凍保管サービスは個人でも使えるのか」で詳しく整理しています。

量と期間を伝えて見積りを依頼する

よくある質問

冷凍倉庫の坪単価の相場はいくらですか?

A. 温度帯、地域、建物の構造、庫内のどの位置を使うかによって変わるため、一律の相場としてお示しできる数字はありません。マクティスも料金は公開しておらず、条件をうかがったうえで個別にお見積りしています。

坪単価とパレット単価、どちらで比べればいいですか?

A. まとまった量を長く置く場合は坪単価のほうが比べやすく、少量や短期の場合はパレット建てやケース建てのほうが実際の負担に近い比較になります。同じ荷物でも、どの単位で数えるかによって金額の出方が変わります。

段ボール数箱の保管でも坪単価で見積りが出ることはありますか?

A. 倉庫によっては最小の区画の坪単価をそのまま当てはめる場合があります。その場合は実際には使っていない床の分も費用に含まれている可能性があるため、ケース建ての見積りと並べて比べることをおすすめします。

相見積もりでは坪単価のほかに何を見ればいいですか?

A. 入庫料と出庫料、出荷1件あたりの作業料、附帯作業の有無と単価です。坪単価そのものではなく、想定している量と期間で月にいくらになるかという総額で並べてください。

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